[思い出]
2009/07/30(木) 12:00
「ムッチ投げぃ」
by ばばの日記
7月30日(木)晴れ
今日は朝から用事で出かけたばば。
出かけ先で「徳高の上あたりに家がたくさん建ちましたね」
と言う話になった。
ばばが散歩を初めて2年ちょっとだが、その間にも5軒くらいの家が建った。
家を新築する時、棟上げの日に島では「餅投げ」というイベント?をする。
棟上げの終わった家の上から白い丸餅やお金、お菓子、飴玉などを
下で待つ人々に向かって投げ(撒く)、大人も子どもも競い合って拾うのだ。
このイベントはばばが子どもの頃もあったが、今、ばばの住む地域では
棟上げの日は昼過ぎに集落放送で
「今日○○時から、どこそこの○○さん宅の棟上げで餅投げがあります。
いらして下さい」と案内?がある。
滅多に出かける事はないが、たまたま散歩コースの途中の時は
ちょっと止まって参加する事もある。
撒かれた持ちを投げるってなかなか難しいものだ。
ばばが子どもの頃、母は「餅を投げる人を見上げてないで、
餅が落ちてくる地面を見ておきなさい」とばばに教えたものだ。
しかし、ばばはやはり屋根の上の人が気になって、
見上げてばかりいるので餅はなかなか拾えない。
でも、子どもの頃あるお宅の餅投げで
「シン餅」という大きな餅を拾った事は今でも忘れられない。
(後にも先にも一回きりの奇跡?だったかも・・)
「シン」とは「隅」と言う意味の方言だ。
餅投げの餅は四隅にはお正月のお供えのような大きな餅が置かれて
小さい丸餅は箱のような入れ物に入れられている。
屋根の上で一種の神事が終わると、
四隅の餅を4人の大工さん達が一個ずつ持ち
お互い屋根の中心に向かって「セーノッ」とかのかけ声と共に
対角線上に投げ合う。同時に他の大工さんが
小さい丸餅やお菓子飴玉なども投げる。
お餅の数やお金も吉数があるそうだが、詳しい数はばばは知らない。
餅投げのエピソードはいくらでもあるが、
特に印象的だったのは、も...
7.前
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