by ばばの日記
徳之島じじとばばのブログ
8月5日(日)曇り・台風11号の余波か?風強し
台風11号の接近が無ければ、今夜は懐かしい方々と
「OB会」が計画されていたのに・・・・残念!
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最近、色々な事が重なり、「ばば一人では抱えきれない〜」と
パニックになることがある。
そんな時、「ワァ〜〜〜」と大声で叫ぶことでも出来ればと思うけれど、
町中ゆえ、そんなことも出来ず、ぐっとこらえる。
そういう時だ。
今は亡き母の声がばばを励ます。
母は、パニックになったばばにいつも言う。
「キバリィヨ、ウナグゥ」って。
これは、徳之島の方言で、直訳すれば「頑張れよ、女」となるけれど
男の子なら「キバリィヨ、インガァ」って言うと思う。
「女」と言えば、女性全般に対する言葉だけれど
母がばばに向かって言う時は「頑張れ!ばば」と言う意味になる。
両親が健在だった頃、ばばが
「今度、○○の試験がある」
「今度、職場で重大な仕事をすることになった」等と言うと
母は必ず「キバリィヨ、ウナグゥ」と、ばばを激励してくれた。
無口な父は、いつも母の横でニコニコ微笑んでいた。
すると、不思議なことにばばの不安は薄れ
いくつもの大きな山を乗り越えることが出来た。
母の激励の言葉が聞こえる最近のばば。
その言葉を聞くと「ばばが出来ることだから、与えられた仕事なんだ」と
心が落ち着き、安心し「やるぞ!」と思う気持ちが強くなる。
ばばの年になっても、やはり親は親。
亡くなってからも、子供を励ましてくれるんだね。
そう思うと、胸がじぃんとして涙が出そうになる。
無限無償の愛でばばを支えてくれた両親。
それなのに、幼かったばばは母は「厳し過ぎる」と思い
いつも反抗していた。
母が言った言葉はいくつもばばの心に残っているが
その中でも「ナスの花と親の言うことには、
1つの無駄も無い」と言う言葉を実感することが多い。
ナスは花を付けただけ実になるそうで
親が子供に言うことも、無駄なことは無いという意味だと解釈している。
母は、明治生まれで躾は厳しかった。
ばばに教える時も諺とかを使って色々話をした。
これまで何回もブログにも書いているように
小さい頃から兄姉の中で1番きかん坊だったばば。
お使いを頼まれても、なかなか素直に「ハイ」と言わない。
ばばが5,6才の頃、ある日の夕方、
数軒先の叔母さん宅へお使いを頼まれたばば。
例によって渋っていたが、仕方なく出かけた。
叔母さん宅で用事を済ませ帰る時、叔母さんがばばに
当時は珍しかったお菓子をくれた。
来た時とは違い、スキップするようにして家に帰ったばば。
母に叔母さんからいただいたお菓子を見せると
「働かざるは食うべからず」とた。
そして「そのお菓子は、あなたが、お母さんのお手伝いしてくれたから
いただけたんだよ。もし、あなたが叔母さんの家に行かなければ
そのお菓子はいただけなかったんだよ」と言った。
「行動したから、美味しいお菓子がいただけたんだよ」と教えたかったんだろう。
また「正直の頭に神宿る」とか、
「勝って兜の緒を締めよ」、「親孝行、したい時に親は無し」
「頑張っていれば、誰かが認めてくれる」、「明けない夜は無い。止まない雨も無い」
「弱い者いじめをするな、弱い人こそ助けてあげなさい。」等々
母が言った当時は意味が分からないことも多かったが
成長するにつれ、「なるほど、なるほど」と納得できて
「母の言った通りだ」と改めて思ったものだ。
母はばばの心に残る言葉をたくさんばばに伝えてくれた。
しかし、ばばは自分の娘達の心に響く言葉を
1つでもかけてあげられただろうか?
母は行動でも「妻・母としての生き方」を教えてくれた。
朝から晩まで父と同じように働き、更に夜なべまでしていた母。
愚痴をこぼしたり、弱音を吐く母の姿を見たことが無い。
妻として、ばばの胸に残る母の言動の1つ。
父は70才過ぎても仕事をしていた。
毎日徒歩で3,40分かかる職場へ出勤していた。
父の帰りがどんなに遅くなっても、母が父より先に食事をすることは無かった。
ある日、美味しいおやつを持って実家へ遊びに行った。
おやつを出して「お母さん食べて」と勧めても
「お父さんが帰ってきてから・・」と答えた母。
父は決して亭主関白ではなく、むしろ、その逆だったとばばは思うが、
母はいつでも自分が表に立つことはなく、父を立てていた。
現在のばばはどうだろう?
在りし日の母のことを思いながら考える。
すぐに愚痴ったり、不満をもらすばば。
弱気になるばば。
全てを投げ出したくなるばば。
でも、そんな時、「キバリィヨ、ウナグゥ」と言う母の声がばばを奮起させる。
ありがとう、お母さん!
ばばも今更だけどあなたを見習い、芯の強い「母」「妻」になれるよう
日々心を鍛えます!
徳之島じじとばばのブログ 主管理者 ibuchanじじ&ばば