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少年に与ふ」知っていますか?

by ばばの日記

徳之島じじとばばのブログ



9月13日(月)晴後曇



じじが「ブログ」写真日記に書いていたが



この数日我が家にお客さんがあり、ばばは又ブログをサボってしまった。



お客さんと言っても、ばばが好きな義妹の家族4名だ。



この妹家族が島に遊びに来る時の昼ご飯のメニューは



「鶏飯」か「カレー」が定番。



どちらも前夜からダシを取ったり、煮込んでさえ置けば後はほっとくだけ。



ばば愛用の「ほっとく鍋」が美味しく仕上げてくれる。



今回も(いつもの通りに・・・)と思ったが、



「一回ぐらいは他のメニューも・・」と初日に昼食はサラダや煮物や焼き物など作った。



でも、食事中の会話で姪が「おばちゃんの鶏飯美味しいよね」と言ったので



ノりやすいばばは即「じゃ、明日のお昼は鶏飯作るね」と約束。



予定では、お気軽に経てるバイキングを予定していたが・・・・・



と言うわけで、食事は外へ出ることなく、おしゃべりをしながら楽しい時間が過ごせた。






今回は義妹の孫のHちゃんも一緒だった。



Hちゃんは来年1年生になる。



前回会ってから2,3年ぶりの再会だったがすぐに、じじとばばの名前を思い出し



人見知りすることもなく自分から色々話しかけたり、お手伝いをしたり、芸を見せたりしてくれた。



その中で、ばばが「子どもって凄い!」と思ったのは



高村光太郎の「少年に与ふ」という詩の朗読をしてくれたことだ。



「ばばちゃん、そんな詩知らないから教えて」と言うと



早速暗唱してくれた。



「少年に与ふ・高村光太郎」と抑揚をつけながら読むのだが



ばばが初めて聞く詩だった。



数回聞かせてもらった後Hちゃんが「今度は、ママとばばちゃんが言って!



はい、ばばちゃん!」と指名してきた。



ばばは「少年に与ふ・高村光太郎・このおじさんは 不器用で・・・」までは



何とか言えるのだが、その後がなかなか続かない。



Hちゃんママも同じだ。



「Hちゃん、もう一回教えて」と頼むと、Hちゃんはすました顔つきで



又抑揚をつけながら延々と最後まで暗唱してくれる。



意味は大体分かるのだが、本文はなかなか憶えられず、自分の記憶力のなさに呆れるばば。



そんなばばとママにHちゃんは飽きもせず何回でも教えてくれる。



Hちゃんが暗唱の途中しゃっくりをしたので、



ばばもHちゃんがしゃっくりをした箇所ではわざとしゃっくりの真似も入れて暗唱を試みるのだが



どうしても、「少年に与ふ・高村光太郎・このおじさんは 不器用で・・・」の先が続かない。



Hちゃんも、Hちゃんママも、ばばも笑い転げながら30分ほど勉強しただろうか?





本当に高村光太郎作の、こんな詩があるのか????・・・・・・



「高村光太郎」と言えば、「智恵子抄」と「道程」「牛」ぐらいしか知らないばば。



「高村光太郎・詩・少年に与う」をネットで検索してみたが、上手く検索できなかった。



しかし・・・・・今日、ふと思いついて「与う」を「与ふ」にして検索してみた。



すると、一発で全文乗っている資料が出てきた。



やったぁ〜〜。



その全文とは、以下の通りだ。





少年に与ふ       高村光太郎





この小父さんはぶきようで

少年の声いろがまづいから、

うまい文句やかはゆい唄で

みんなをうれしがらせるわけにはゆかない。

そこでお説教を一つやると為よう。

みんな集まつてほん気できけよ。



まづ第一に毎朝起きたら

あの高い天を見たまへ。

お天気なら太陽、雨なら雲のゐる処だ。

あそこがみんなの命のもとだ。

いつでもみんなを見てゐてくれるお先祖さまだ。

あの天のやうに行動する、

これがそもそも第一課だ。

えらい人や名高い人にならうとは決してするな。

持つて生まれたものを深くさぐつて強く引き出す人になるんだ。

天からうけたものを天にむくいる人になるんだ。

それが自然と此の世の役に立つ。

窓の前のバラの新芽を吹いてる風が、

ほら、小父さんの言う通りだといつてゐる。





Hちゃんのおかげで初めて勉強し、知った詩だが、ばばはこの詩が大好きになった。



だから、次Hちゃんと会う時は堂々と暗唱して聞かせてあげられるように



今日から練習しようと思う。





義妹家族はたった一泊で帰ったが昨夜9時過ぎ、「無事家に着いた」と電話があった。



その中で義妹が「ばばちゃん、Hがね、ばばちゃんと一緒に作ったおむすびを



手に持ったまましくしく泣くのでどうしたの?って聞くと



 徳之島のばばちゃんに会いたいって・・・・」と言う。



たった、一泊二日のふれあいだったのに



一緒におむすびをたくさん作ったり、詩の暗唱を教えてもらったり



後片づけの手伝いをしてもらう中で、Hちゃんがばばに親近感を持ってくれたのだろうと思うと



Hちゃんの笑顔が思い出され、切なくなってきた。



一緒に握ったおむすびを見て泣くぐらい、ばばのことを思ってくれていたのか・・・・・



ありがとう!Hちゃん。ばばもHちゃんのこと大好きだよ。



今度、徳之島に来るときは一緒に公園に行ったり、おやつを買いに行ったりしようね〜。



「少年に 与ふ」もちゃんと憶えておくからねぇ〜〜。





さぁ、ばば、今日から「少年に与ふ」の猛勉強だよ〜〜〜。

徳之島じじとばばのブログ  主管理者 ibuchanじじ&ばば

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