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真夜中の泣き声

by ばばの日記

11月16日(月)曇り時々小雨

誰かが泣いている・・・・・・・

アゥ〜〜〜、アゥ〜〜〜〜

低く、微かに誰かが泣いている。

ばばは、異様な胸騒ぎというか、不快な気分で目が覚め電光時計を見た。

真夜中の3時49分。


微かな鳴き声が道路の方から聞こえる。

誰だろう?

こんな真夜中に?

規則的間隔で泣き声が・・・・

気味が悪くて、寝るどころではない。

まずばばが思ったことは、近所の赤ちゃんの夜泣きかと思った。

でも〜〜、家の近所に赤ちゃんがいたっけ????

次に、もしかして幼児虐待???と思った。

それだったら、もっと甲高く泣くのではなかろうか?


低く微かな泣き声・・・・・

もしかして?ご近所で長い期間体調を崩されてた方が亡くなられた?

だったら、複数名の泣き声が聞こえるはず。

ばばは、そぅっとガラス戸を開け道路を見下ろした。

異状なし。

でも、薄暗くて近くの空き地や畑の様子は分からない。

気になる泣き声だな〜〜と思いながらも時間が時間だし

目をつむって眠ろうとした。

しかし、いくら気を紛らわして寝付こうとしても

絶え間ない薄気味悪い泣き声で眠れない。

(まだ、3時間ぐらいしか寝てないだろうな?)と

ベッドの上のじじを見ながら(起こしたらじじまで寝不足にしてしまう)と思い

しばらく布団の中で泣き声の間隔を測ったりしながら

自分も眠ろうと勤めた。

それでも寝付けないばば。

そのうち、泣き声が増えた。

一つはアゥ〜〜〜〜、アゥ〜〜〜〜と聞こえるが

もう一つはゥエ〜〜ン、ゥエ〜〜ンというようにも聞こえ

二つの泣き声が交互に聞こえだした。

そのうち、二つの声はどんどん大きくなり、

ばばはもう一度ドアをそっと開け外を覗いた。

依然として何も見えず、窓から外を覗いているらしき人もばば以外はいない。

真夜中にこんな大きな泣き声が聞こえるのに、何故誰も気付かないのだろう。。。。


だんだん恐怖心がわいてきたばば。

ついに我慢しきれなくなって、ベッドに寝ていたじじに声をかけた。

「じじ〜〜、聞こえる?気味が悪い。何の声???」って。

じじは、いとも簡単に「猫だよ」と言い、又寝息をかき始めた。

まさか????

こんな寒い夜に、猫がこんなに長い時間鳴くはずがない・・・・

ばばは「きっと、とんでもないことが起きる前触れかも〜〜」と

ますます不安になった。

すやすや眠るじじをうらやましく思いながら

ばばは、やはり泣き声の間隔を測り合間に時計を眺め

「早く夜が明けますように・・・・」と願った。

時計は4時半を回ったが、まだ泣き声は止まない。

でも、確実に泣き声はだんだん小さくはなっていった。



じじが起き出す気配がした。

時計の針は5時を過ぎている。

ばばもしばらく寝たようだ。

外も少しずつ明るくなってきているのでもう一度窓の外を見たが・・・・・・・・・

やはり何も見えなかった。


あの泣き声、いったい何だったのだろう?????

徳之島じじとばばのブログ  主管理者 ibuchanじじ&ばば

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